エシカル消費とは?

エシカル消費とは?取り込んでいる団体および活動についての紹介・日本における現状と課題の分析 


「エシカル消費」という言葉は、2015年に国連採択されたSDGsに関係があり、政府、企業や個人によって注目され、実施に努めております。特に環境破壊や食品ロス問題、地球温暖化などに直面して、エシカル消費を推進することで、地球環境・資源、社会そして人々たちにもメリットをもたらすことができます。 

エシカル消費を効果的に実施するためには、「エシカル消費」を理解し、実際の取り組みおよび日本の現状と課題を理解することが大切です。 

[目次] 

エシカル消費とは?


  • 定義・概念・繋がるもの・具体的な行動及び具体例

エシカル消費に取り込んでいる団体及び関連活動


  • 消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク
  • サスティナブルフアッション習慣のすすめ(消費庁)
  • 食品ロス削減特設サイト(消費者庁)
  • あふの環2030プロジェクト(農水省)
  • プラスチック資源循環(環境省)
  • プラスチック・スマートキャンペーン(環境省)
  • 食品ロスポータルサイト(環境省)
  • 一般社団法人エシカル協会
  • 一般社団法人日本エシカル推進協議会
  • 一般社団法人日本サスティナブル・ラベル協会

日本におけるエシカル消費の現状と課題


  • 消費者庁レポート(2020年)
  • 電通「エシカル消費 意識調査 2020」

まとめ

エシカル消費とは? 

・定義・概念・繋がるもの・具体的な行動及び具体例 

エシカル消費(Ethical Consumerism)は、理論的消費道徳的消費とも呼ばれ、人や社会、環境、地域、動物福祉に配慮した消費行動と定義されます。簡単に言うと、消費者が社会的な課題に気付き、日々の買物行動を通して、これらの課題を解決のために、自分は何ができるのかを考えることです。

国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)17のゴール、特にゴール12の「つくる責任、つかう責任」に関連する取組です。 

エシカル消費と繋がるものと具体的な行動をご紹介します。 

フェアトレード:公平、公正なトレードを意味し、フェアトレード商品には認識ラベルが付いております。労働者に公正な報酬を与えるため、消費者はフェアトレード商品を選び、公正な価格で購入すべきです。 

地産地消地域で生産されたものを地域で消費する行動です。環境や社会にメリットがあり、商品はオーガニック認証やサステナブルシーフード認証(MSC認証・ASC認証)などの認証マークが付いております。地産地消をすると、配送で配送排出される温室効果ガスや梱包に使用する資源を削減することができます。

再生エネルギー人口爆発問題があったり、温室効果ガスの排出量が高かったりなどの様々な問題がありの時代で、資源が枯渇することを防ぐため、太陽光、風力とバイオマスなどのエネルギーを利用することが重要です。 

他にも様々なエシカル消費があります。 

人や社会に配慮したエシカル消費 

・障害者支援商品 

・寄付付き商品 など 

地域に配慮したエシカル消費 

・被災地商品・復興支援商品 

・伝統工芸品 など 

環境に配慮したエシカル消費 

・エコ商品 

・リサイクル製品 

・資源保護に関する認証ラベルがある商品 など 

動物福祉に配慮したエシカル消費 

・エシカルフアッション 

・動物実験を廃止した化粧品 など 

エシカル消費に取り込んでいる団体および関連活動

消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク 

当ネットワークは2016年に設立されたNGO・民間団体で、2020年までには33団体から38団体に増やしました。消費者や生産者の売買行動を変えることにより、持続可能な消費と生産、そして持続可能な社会を実現することを目指しています。 

会員団体リストはこちら 

ほかにも、エシカル消費に取り込んでいる団体と関連活動についてこちらも: 

団体 関連活動 
消費者庁 サステナブルファッション習慣のすすめ: 18のヒント 
食品ロス削減特設サイト 
農水省 あふの環2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~ 
環境省 プラスチック資源循環 
プラスチック・スマートキャンペーン 
食品ロスポータルサイト 
一般社団法人エシカル協会 ・フェアトレード・コンシェルジュ講座 
・全国各地で次世代に繋ぐ講演活動 
・行政機関との取り組み (消費者庁との取り組み、環境省との取り組み、文科省との取り組み、農林水産省との取り組み、東京都との取り組み) 
一般社団法人日本エシカル推進協議会 ・エシカルアカデミー 
エシカル基準 
SDGs度チェック!SDGs survey 
エシカル朝食会 
JEIエシカルラボ 
JEIトピックス 
JEIエシカルサミット(次回2022年後半を予定) 
一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 ・オーガニックフードEXPO2022 
・JEIエシカルアカデミー第6回「情報開示と認証制度」 など 

日本におけるエシカル消費の現状と課題の分析 

消費者庁レポート (2020年)

消費者庁により実施した「エシカル消費に関する消費者意識調査」(※)では、エシカル消費に対する「興味がある」(非常に興味がある+ある程度興味がある)と回答した層は59.1%半数超えております。エシカル消費に関する多くの語彙の中で、「エコ」は72.6%と最も認知されているに対して、「エシカル消費」の認知度は12.2%に過ぎしかありませんでした。また、エシカル消費に関する言葉を知っている人の中で、36.1%が「エシカル行動実践している」と回答しています。 

※毎年実施しているアンケートであり、2022年の調査対象者は全国16~65歳の一般消費者計2803人です。 

電通「エシカル消費 意識調査 2020」

続いて、電通が全国10~70代の男女計1,000人に対して実施した「エシカル消費 意識調査 2020」によると、24.0%の調査対象者は「エシカル消費」の用語を知っている、うち「意味までを知っている」は5.7%しかありません。 

調査では、エシカルな取り組みに強い業界が食品(38.1%)、次いで、自動車(23.4%)、日用品(23.1%)業界であり、電力・火力・水道のエネルギー業界では、「再生可能エネルギー」の消費意向が最も高いことが現状です。 

エシカル消費の「購入経験」・「購入意向」の順位について、以下の結果を得られています。 

ランキング購入経験が多い業界 購入意向が高い業界 
Top 1 食品 食品 
Top 2 日用品 日用品 
Top 3 衣料品 家電  

「エシカル消費に関する20項目における認知、共感、実施意向」という質問に対して以下の答えを得られています。

認知度 共感度 実施意向 
上位 ・「食品ロス防止」(44.3%) 
・「再生可能エネルギー」(43.0%) 
・「食品ロス防止」(46.6%) 
・「再生可能エネルギー」(39.2%) 
・「食品ロス防止」(36.1%) 
・「地産地消」(25.1%) 
下位 ・「ダイベストメント」(7.7%) 
・「エシカル金融投資」(9.3%) 
・「ダイベストメント」(10.8%) 
・「ベジタリアン・ヴィーガン・ハラル」(11.6%)
・「ダイベストメント」(3.7%) 
・「ベジタリアン・ヴィーガン・ハラル」(4.0%) 

消費者のエシカルな商品の購入条件・購入理由と購入しない理由を理解することで、エシカル消費を促進するには有利でございます。

購入条件 購入理由 購入しない理由 
「価格が同じだったら」35.3%「同じような商品を買うなら社会貢献につながるものがいい」62.7% 「エシカル消費についてよくわからない」28.3% 
「メリットがわかったら」34.5%「環境問題や社会問題に関心がある」51.8%「どれがエシカル消費につながるのかわからない」23.4% 

さらに、調査によれば、新型コロナウイルスの影響により、30.9%の人がエシカル消費をより意識しており、実際に行動を起こした人が6.5%があるという結果を得られています。

具体的な行動: 

「無駄な消費をしない/消費を抑える」(6.2%) 

「環境に良いことを考える/環境を配慮した行動をする」(6.0%) 

「食品ロスを減らす/食品を無駄なく使い切る」(5.7%) 

まとめ 

エシカル消費に関する知識と現状を理解した後、エシカル消費を始めませんか? 

エシカル消費を促進することが未来を変える力であります。そのためには買い物をする際環境や社会、人などに配慮されて作られてものを選んで消費することがポイントです。誰でもエシカル消費を今すぐ始められるので、是非日々の消費習慣から社会問題の解決にご協力お願い致します。

関連記事